テレワークが普及したコロナ禍以降、特に20代〜30代を中心に体がガチガチに硬く(固太り等含む)体力のない男性が、セックスレッスンを通して見ても相当増えた印象があります。通勤移動が長い人や散歩習慣がある人でも、スマホ見ながら歩きをしている人も背骨や関節を意識して動かしていなければ同様の印象です。
はるばる遠方から来ていただいても、驚くほど身体が動かなくてレッスンに来てくださったご本人が1番愕然としているのをよく目の当たりにします。その反動でやる気スイッチがうまく入れば、変われる良いきっかけになる場合もありますが。
男女が交わり繁殖してきた生き物として、”セックス=普通にできて当たり前の行為”という印象であるからこそ、自分の体が思うように動かせない、すぐに疲れる、腕がプルプルしてしまう、脚がガクガク、少し動くだけで息が上がったり汗だく、自分が射精するまで体力が保たないなどといった状況では、1から教わるレッスンもゼロから教わるレッスンになってしまうため、肝心な部分のレッスンが身に入りません。
時間も集中力も体力もそこから使ってはもったいないなあと感じるので、最低限ここまでは事前に自分で確認してから初回レッスンにお申し込みいただくと、学びたい肝心部分を集中して練習できると思うので、予約前に一度確認してみてください。
普段、風俗でやパートナーとなんとなしにセックスしている男性も、ひとり家でも確認できますので確認してみてください。
①正座の姿勢でお尻と踵がくっつきますか?
テーブル椅子生活で、正座をする機会がほぼなくなった現代。
昭和世代のおじさんは、余程の固太りをしていなければここでつまずく人は比較的少ない印象。圧倒的に20〜30代の若い男性にできない人がよく見られます。
あなたは正座ができますか?
欲を言えば足の裏が真っ直ぐの正座ではなく、親指と親指が重なり踵側が開くハの字で正座ができたら問題なしです。

そもそも座れないと前戯も正常位もできることが限られてしまってバリエーションが増えません。挿入する体勢だけでも辛くなります。
特に反り腰傾向強い人は背中と下半身がパンパンに硬くなっていて、正座で足首やスネ、ふくらはぎ、前もも裏ももなどが張って痛みが出やすいです。心当たりある人は、いきなり柔軟体操などしてしまうと、男性の場合特に痛すぎて続かないと思うので、まずは全身フォームローラーを使って筋膜リリースを継続してみてください。

正座ができない人以外にも肩こりや眼精疲労、反り腰や平背、スウェイバックなど全身に生活習慣の悪いクセが強く出ている人には手軽な習慣としてフォームローラーをおすすめしておきます。
全身1枚の皮膚で繋がっていますから、マッサージに行く頻度も減り日常生活での動きも軽くなりますよ。

フォームローラーの使い方がよくわからない人向けに。
参考用に、おすすめYouTubeチャンネルのリンクも貼っておきます。
正座ができないくらいに下半身が硬い状態は、70歳以上のおじいさんと同等レベルの深刻さと自覚して、生涯歩ける身体を今からストレッチやほぐす習慣で身につけておいても損はないと思います。
②添い寝の体勢、自分の上半身を自分の腕で支えられますか?
今どき女性との添い寝に腕枕は要りませんが、風俗で遊んでいる素人童貞に仰向け寝からスタートする人が本当に多いです。受け身でマグロ寝からスタートのクセがついていませんか?
自分で股を開いてくれるのは風俗嬢くらい。
上に乗っかってきてくれるのはセフレくらい。
彼女と初めてのお泊まりで張り切っていても、一緒に川の字になって仰向け寝していてはセックスが一生始まらず、そのまま眠って終わってしまう可能性大です。

ベッドで仰向け寝からスタートしている男性は、童貞や素人童貞と自らバラしているようなもの。
腰から下はベッドに着いていてかまいませんので、30分程度本や動画など何か別のことに集中して添い寝体勢を慣らしてください。この姿勢に筋トレは要りません。慣れが必要なだけなので、とにかく慣らしてください。
昔、この姿勢でテレビをよく観ていた昭和世代のおじさんの方が意外とできたりします。(私調べ)この姿勢を今は子守で寝かしつける時くらいしかすることないと思うので、若い男性ほど肩と腕で自分の上半身支えられずにプルプルしてしまう人が多いです。

自分の上半身を自分の片腕で支えながら、反対の腕は伸ばして手マンができますか?
添い寝でイチャイチャすることを想定してまずは約30分。
スマホやタブレットでも観ながらチャンレンジしてみてください。
③骨盤を後傾させずに前屈ができますか?
股関節が硬すぎて屈曲できないと、ピストン中に太ももがパンパンに張ります。
正常位をすると脚がガクガクになったり、翌日筋肉痛になる人は脚だけが動きすぎなのと力みすぎです。人によっては膝が動きすぎて、膝小僧を擦りむきます。(実際にソープ嬢時代に絆創膏をあげたことがあります。)
セックスに必要なのは、”股関節柔軟=開脚”ではありません。
いかに屈曲できるかでピストン時の軽やかさが変わります。
前屈というと画像のようにつま先を掴もうとして、骨盤が後傾してしまう男性が多いです。
つま先を掴むことやおでこが膝につくことを目的にしているわけではありません。筋トレのヒップヒンジのように、お尻をプリッとやや後ろに突き出したような意識で股関節を折り曲げてみてください。
股関節が詰まっていてうまく回旋しない人は腰痛持ちの傾向も高いなと感じます。

電車の中でよく股を開いて座っている人を見かけませんか?
女性でも膝と膝がくっつかない人がいますが、圧倒的に男性の開き方は目に余るものがあります。なんなら股関節が折り曲がらず骨盤が後傾して腰掛けているというより、棒が寝ているみたいに浅く座っている人もよく見かけますね。

電車の椅子に腰掛ける際に、上の方から”ドスン”っと勢いで座っていませんか?
座面近くまでゆっくり腰を降ろしてきてから静かに座るができない人です。下半身の筋力が弱っているせいで勢い任せで座り、隣に座っている人にものすごい勢いでぶつかってもお構いなし。股関節を全く屈曲して座れないせいで、どんどん下半身が弱っていきます。骨盤を立たせて座れない人はお腹もぽっこり、上半身も支えられなくなり、猫背や巻き肩やストレートネック持ちになり、自律神経失調症などの鬱傾向も出やすくなります。

直角の硬い椅子に、背中をつけずに膝と膝をつけて垂直に座っていられますか?
④腰を振ろうとするのではなく、胸椎が伸展してますか?
✅ストレートネック
✅猫背
✅巻き肩
✅腰痛
ありませんか?
胸椎が硬いと想像以上に動けず、上半身全体で無駄な体力消耗が増えます。
ピストン中に息があがりやすい人、汗だくになる人、賢者タイムがグッタリげっそりな人は特にこの傾向が強いです。
正常位やバックで頭と肩が必要以上に動いてませんか?
腰をピストンしているはずが、縦に跳ねていませんか?
また、みぞおちだけペコペコ動いてしまい、ピストン運動できていないのにしている気になっている人もとても多いです。
上半身が凝り固まり、ガチガチで胸椎が全く動かなくなっている人が増えています。
腹踊りの動きや、頭と肩をできるだけ動かさずにエアフラフープが回せますか?
胸椎がしなやかに動けば腰に負担をかけずにピストン運動が楽になります。
逆に言うと、胸椎伸展と股関節の屈曲が硬い人は普段から腰に負担をかけている可能性が高いので、老いた時にヘルニアや脊柱管狭窄症などになりやすいのではないかと思います。実際に腰痛持ちの男性の正常位とバックを見てきてそう感じます。
こちらもフォームローラーを使った胸椎ストレッチができる動画のリンクを貼っておきます。
フォームローラーを持っていない人は、そう壊れるものでもないのでできれば一家に一台あっても損はないものと思っています。
ヨガのウォームアップで行うキャット&カウのストレッチでも良いと思いますが、腰の過伸展には気をつけてください。
いかがでしたでしょうか?
セックスライフコーチとして、たくさんの男性の前戯と正常位とバックを中心に見てきて思うことは、およそ30歳までには童貞を卒業しておいたほうが良い理由もここにあります。
それ以降の童貞卒業と素人童貞は身体が衰えて、覚えるまでに苦労することが多く感じます。中年童貞は、EDや中折れなど膣内射精障害発生率も高くなります。
車の教習所と同じで、一度身体で覚えた運転技術は久々に乗ってもなんとなく覚えているもの。運転を覚えるのも新しく何かを学ぶときも若い時の方が頭も体も柔軟性があってスムーズですよね。
セックスをしない若者が増えているとも言われておりますが、コミュニケーションもスキンシップもしない人生が楽しいのならそれでも良いと思いますが、動ける若さのうちに1度も経験しないで、老いてから挑戦できる機会が訪れて、慌てて練習に来てもっと若い時に経験積んでおけばよかったと、激しく後悔している男性も見てきました。
セックス=ペアで絡む気持ちの良いスポーツとも言えます。
20代には20代の時の楽しいセックスが。
50代には50代のセックスの楽しみ方が。
その年齢の身体能力に合わせて、その時にしか味わえないセックスを。
いつでもセックスチャンスが訪れた時に、動ける身体作りをしておいて健康面からも損はないと思います。
文字と画像での説明のため、どうしても分かりにくくなってしまいますね。
最優先事項としては、正座ができないと先に進めないため高確率でできることが限られて終わってしまうことがよくあります。
胸椎進展や股関節屈曲や回旋は使い方と意識がわからないだけで、コツをお伝えすれば比較的にどうにかなりますし、添い寝時の腕がプルプル問題も対処できる姿勢のコツがあります。
ですので、まずは正座だけでも最低限!太ももとふくらはぎが半分もくっつかないで浮いてしまっている人もみかけます。とにかくフォームローラーなどでほぐす習慣を取り入れて、普通で良いので、とにかく普通に座れる下半身を取り戻してから挑むことをお勧めいたします。
よくわからなかったという方や、とりあえず急ぎなのでという方は、初回レッスン時に説明させていただきますので、もしかすると時間と回数が少しかかる可能性だけご了承の上で予約をお願いいたします。
